クラレなど三社は、購入したブランド衣料などを入れる手提げ紙袋で環境対応の製品を共同開発した。燃やしても有害ガスが出ず、土に埋めれば土中の微生物が分解。二十日から婦人服専門店や高級スーパーに、環境に配慮したブランドというイメージを構築できるとして、採用を働きかける。
紙袋・段ボール製造販売大手のザ・パックと、ハンドルと呼ぶ紙袋の持ち手を製造・販売する松浦産業(香川県善通寺市、松浦公之社長)が協力した。
ハンドルの材質に、トウモロコシのでんぷんから得た乳酸で作る「ポリ乳酸」と呼ぶプラスチックの一種でできた繊維を採用。クラレが繊維を紡糸し、松浦産業がハンドルに加工、ザ・パックが紙袋に仕上げる。価格は従来品と同等で初年度一億円の売り上げを目指す。