包装用ロープ・取っ手メーカーの松浦産業(香川県善通寺市、松浦公之社長)は、段ボールケースに貼り付ける取っ手の新商品をキリンビールと共同開発、販売を開始した。従来品に比べ、2人でケースをもってもはがれにくいのが特徴という。キリンと共同で特許を出願しており、1年間はキリン1社に供給する。
共同開発した「タックハンドルX型」はポリプロピレン製の取っ手をたすき掛けにした形状。左右に分かれていた従来品に比べ、ダンボールケースに貼り付ける際に位置がずれにくい。
約2500万円を投じて専用製造設備を自社開発し、本社工場に月産能力100万枚のラインを設置した。従来商品は350ml缶12本入りケース向けだったが、X型はシール部分を拡大することで、初めて24缶入りケース(重量約10キロ)にも対応できる。
キリン以外にも供給できるようになる来夏以降、他のビール、飲料メーカーにも納入先を拡大。家電製品など新規市場の開拓にも力を入れる。